パパママレイキ

薬いらず、病院いらずの安心子育て

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親と子の、ドラマティック運動会

      2015/08/05

昨日は、娘の運動会でした。

僕は、ほぼ毎年、PTAで割り振られた当番として、運動会会場の警備をしています。

警備といっても、本職のセキュリティー会社の方もいます。

なので僕たちの仕事は、自転車で来る人に、「自転車置き場はありませんので、有料駐輪場を利用してください!」と伝える係。

なかにはごねる方もいらっしゃいますが、ほとんどの方はちゃんと従ってくれます。

警備係は2人で行うので、相方になったお母さんと少しお話する機会がありました。

あるお母さんは、子どもが一年生。
彼女のお子さんにとっては、初めての運動会。
お母さんにとっても、初めての運動会です。

そのお母さん、ちょっと目をウルウルさせながら警備の場所にやってきて、

「子どもが準備運動をみんなと合わせてやっていたんですー。なんか感動して泣いちゃいました~ (;o;)」

だって。

僕も、娘ががんばって覚えたダンスを一生懸命踊ってる姿を見て、泣けてくることはありました。

でも、準備運動で泣いちゃうなんて早すぎ!! (^O^)

そんな調子だと、かけっこやダンスを見たら、号泣しちゃうんじゃないかなぁ…。

また、あるお母さんは、六年生。
小学校最後の運動会です。

今年で最後ですねーって聞いたところ、なんと彼女には6歳年上のお子さんがもう一人いらっしゃるそうで、

「合計12年、毎年運動会に来てるんですよー。」ということでした。

12年も同じ小学校の運動会を見続けていると、いろいろな変化があるらしく、

「組体操のタワーが短くなったから迫力がなくなった。」とか、
「前の校長先生は体育会系の人だったから、騎馬戦がめっちゃ長かった。」とか、

いろいろ教えてくれました(^^)

組体操は、ピラミッドなどで下敷きになって骨を折る子がいるらしく、

「誰かがクレームつけたのかもしれませんねー。
 でも昔の子と比べて、骨が弱ってるからしょうがないのかもしれないけど…。」

騎馬戦も、
「今は土台の子が突っ立ってるだけだから迫力がない。」

とかおっしゃってました。

たしかに運動会、僕らの頃の方が迫力あったと思います。

昔は軍隊っぽいというか、いかにピシッとそろった行進をするかとかに力を入れてたり、BGMも軍艦マーチみたいな曲が多かったですが、

今はそんなノリはまったくありません。

組体操でも、ディズニーのショーのようなドラマティックな曲に合わせて行われたりしますし、

騎馬戦だと、パイレーツ オブ カリビアンのテーマ曲がかかってましたね。

なんか無骨な感じがなくなって、より繊細なものになっているので、そこが迫力のなさに繋がっているのかもしれません。

行進をそろえることに何の意味も見いだせなかったタイプの僕としては、今の方がいいなぁ(^O^)
組体操とかも、上の乗る子の膝が食い込んで重いとか痛いとか、そんなことしか覚えてないので、やっぱり今のがいいな。

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そんな運動会でも、数々のドラマ、名シーンがありました。

三年生の80m走では、ある男の子がカーブで滑って転んでしまいました。
(校庭が狭いので80mでも曲がる必要があります。)

彼は、結構すりむいてしまって痛かったのか、転んだ自分が悔しかったのか、ずーっとうずくまって泣いていました。

先生が一人慰めていましたが、彼は体育座りでずっと泣いたまま。

80m走が終了し次の競技が始まっても、まだずっと泣いてました。

Tappyは、「あれはずっと慰められてるから、泣き止むタイミングがわからなくなったんじゃない?」って言ってました(^^ゞ

僕も、「この子の親は今、どんな気持ちで彼を見てるんやろ?」とか、考えてました。

せつなかったのは、運動会の最後に行われたリレー。

四年生から六年生の中で選ばれた選手が、白組2チーム、紅組2チームの合計4チームに分かれて行うものでした。

それまでの得点は、紅組325点、白組335点で、わずかに白組がリードしていました。

お互いに絶対に負けられないリレー!
この競技で勝敗が決まります。

始まってしばらくすると、白組の1チームがバトンの受け渡しに失敗。
ダントツでビリになってしまいました。

中盤まで、1位白組、ちょっと後ろを2・3位の紅組、だいぶ離れて4位白組で進んでいきます。

そこから1位の白組が、速い選手がそろっていたらしく、どんどん差を開いていきました。

アンカーになるころには、もう20mぐらい紅組を引き離していました。

ところが最後の白組アンカーの子が、ちょっと遅かった。

開いていた差がどんどん縮まってきて、2位の紅組の子に抜かれてしまいました。

その時、会場では、まさに「ドッ!!!」っていう感じで歓声が起こりました。
なんかその歓声で衝撃波みたいなのを感じるぐらい、一気に盛り上がりました。

最終的にその子は、3位の紅組の子にも抜かれ、
1・2位紅組、3・4位白組という結果になってしまいました。

リレーまでは白組が勝っていたのに…、
アンカーまでは白組が勝っていたのに…
俺のせいで…

たかが運動会なんですが、その子の心にはかなり大きなショックになるんじゃないかなぁ。

「この後、あの子はどんな顔でクラスメイトに会うんだろう?」

「これキッカケで、いじめられたりしないだろうか?」

「これが彼にとって、大きなトラウマみたいにならなきゃいいけど…。」

「親や先生はこの子に、なんて声かけてあげるんやろ?」

とか、いろんなことを考えてしましました(^^ゞ

僕自身、運動がそれほど得意ではありませんでした。

とくに球技大会では、クラスメイトに白い目で見られるような、せつない思い出がたくさんあります(~_~;)

だから彼にも、僕と同じような思いをしなければいいなぁと思ってしまいます。

まぁ彼もこの体験からいろいろなことを学んでいくのでしょうし、
月日が経てばこの経験が、宝物のように貴重で素晴らしいものになっていくのでしょう。

でもやっぱり、これから彼が感じるいろいろなことを思うと、せつないなぁ。
(勝手に自分と照らし合わせて妄想してるだけですが…)

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ちなみにうちの娘は、あいかわらず元気ハツラツ。

ダンスも楽しそうに笑って踊ってました。
80m走は3位になって、くやしそうでした。

後から聞いたら、クラスのほかの子たちは、80m走で1位になれなかったくやしさで、みんな泣いてたそうです。
娘は泣かなかったみたいだけど…。

1位になれなかったから泣いてるなんて、子どもって、ホントかわいいなー(^O^)

子どもの成長を感じたり、いろんな事を心配しちゃったり、
「僕の両親も、僕が走ったり踊ったりするのをみて同じようなことを思ってたのかなぁ」とか思ったり。

いろんなことを考えた運動会でした(^u^)

 

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